無線信号伝送自動収集システム

概要

工場内のさまざまな設備が出すアナログ信号やデジタル信号を
自由に収集できるのが無線信号伝送自動収集システムです。
無線だから導入費用を抑えられ、工期も短時間。
各端末を中継局にして、広範囲の設備から複数の信号を収集することもできます。
9つの特徴
アナログ・デジタル
混合自在
PC、PLCへの
収集可能
端末数調整自在
中継通信設定自在
端末数、
種類増設自在
短期間導入可能
920MHz帯で
安定通信
工場設備からの
信号収集に最適
広範囲からの
信号収集も可能

メリット

現場にデジタル信号やアナログ信号が入り乱れていても、信号の種類に応じて適した機能の無線ユニットを用いることで自動収集が可能です。現場に配置された無線ユニットの種類と配置情報、通信したい時間間隔をネットワークマスターに集約し、PCソフトやPLCソフトで処理することで、必要なデータを自動収集します。

機能

  • 無線ユニット管理台数 最大32台 各無線ユニットには個別のID番号を設定。
  • 各無線信号ユニットは中継機能を持ちます。
  • ①機器台数、②各機器の種類、③中継ルートを設定しておくことで、NM(ネットワークマスター)が自動的に信号データ収集し、PCまたはPLCにデータを渡します。
  • 中継ルートはMAX5段まで設定できます。
  • PCがホストの場合、NMは収集結果をPCに渡しデータファイルが生成されます。PLCがホストの場合、NMは指定のPLCメモリに書き込み、更新フラグをセットします。
  • デジタル入力は、入力状態収集の他、カウンタ機能を持ちます。カウンタ機能で、生産数や流量パルスなどを取りこぼしなく収集できます。
  • 信号出力は所定のPLCエリアに出力情報を書き込むだけで実現できます。PCの場合は出力したい信号情報を、ファイルで渡します。
    ※PC、PLCへの設定は納入時に事前設定サービスもいたしますのでご安心ください。
PC

簡単な処理でやり取りができますので、ユーザーソフト開発が楽にできるはずです。

1弊社が提供するドライバソフトをPCにインストールし、無線ユニットの種類、配置、中継ルートの情報を記述した設定ファイルを作っておき、ソフトを起動します。
2設定ファイルがNMに転送されることで、NMはそこに記述された配置情報に従ってデータを収集し、結果を保持します。ドライバソフトは定期的にNMにアクセスし、収集データができていたらそれを読み込んで、あらかじめ設定された受信フォルダにCSVファイルを生成します。
3ユーザーのアプリケーションは、そのフォルダを定期的にチェックして、ファイルができていたら、読み込んだのち、ファイルを削除します。 履歴が必要な場合は、他の場所に転送しておきましょう。 信号を出力したい場合は、出力フォーマットのファイルを作成し、送信フォルダに入れると、ドライバがこれを読み込んで、NMに出力指示をします。
ホストがPCの場合の例。
PLC

設定だけでデータ収集結果が得られますので、無線通信に悩むことなくPLCのソフト開発に専念できます。

1PLC内メモリ(左表)の上4段は、設定情報です。この設定情報エリアがどのアドレスから始まるかとの情報は、あらかじめ、NMに設定しておきます。
  • どのID番号の機器は何の機種か
  • 各機器はどのような通信ルートで収集すればよいか
  • 信号収集の間隔は
  • 収集したデータをどのエリアに書き込めばよいか
などを事前に設定しておきます。
2収集したデータエリアに、決まったフォーマットでデータを書き込んだ後、データ更新トリガ(データカウンタ)を変化させます。
PLCのプログラムは、この更新トリガの変化をチェックし、変化があった場合にデータ処理を行います。
ホストがPLCの場合の例。左側の表はPLC内のメモリイメージです。

さらなる応用

設備稼働監視
工場の設備の信号を収集し、稼働監視、生産情報収集、異常監視などが可能です。
電力データ収集
工場設備などの、電流や電力を収集し、省エネに役立てられます。
排水流量収集
工場各所の排水を流量センサーのパルスを収集することで、低コストで把握できます。