Q1
無線通信機器はどの無線通信周波数帯を使用していますか?

主に、2.4GHz帯SS無線を使用していますが、他にも要望に合わせて429MHz帯無線や、1.2GHz帯無線モデムを使用してシステム機器をご提供することがあります。

※SS無線とは?
SpreadSpectrum(周波数拡散)の頭文字です。情報信号の周波数よりも更に高い周波数で電波に情報を乗せることで感度の向上や混信の除去ができる通信方式です。

Q2
資格・申請が必要ですか?

不要です。弊社製無線通信機器は『特定小電力無線機器』です。免許不要で設定後、すぐご使用いただけます。

Q3
通信距離はどのくらいありますか?

弊社製2.4GHz帯無線通信ユニットはアンテナを選択して使用することが出来ます。
標準的な[つば付タイプアンテナ]を使用した場合、アンテナ間に遮蔽物が無く見通しが確保されているとして、屋外約300m、屋内60mとなります。但し、高利得タイプのアンテナを使用することで若干、通信距離を伸ばすことが可能です。(現場環境によって異なりますのでご相談ください。)
また、長距離無線通信ユニット(FDA-01、FDH-01)と組合わせることで長距離無線信号伝送システムを構築することが可能です。 (詳しくは、別途お問合せください。)

Q4
無線通信アンテナ間に障害物があった場合でも通信できますか?

弊社製無線通信ユニットで使用する[2.4GHz帯電波]は直進性が高いため、回折(直接見通しがないところに電波が回り込む現象)を起こしにくいため、通信アンテナ間に障害物があった場合には通信することが出来ません。
(但し、屋内で使用する場合、電波が反射することで直接アンテナ間の見通しが確保できない場合でも通信することが可能な場合があります。現場環境によって異なりますのでご相談ください。)

対策方法は「アンテナの設置について」をご覧ください。

Q5
中継通信は可能ですか?

可能です。無線ユニット標準品では、1段中継(中継機1台増設)が可能です。
2段以上の中継伝送も可能ですが、通信ソフトウェアのカスタマイズが必要ですので、 別途ご相談ください。

Q6
1対N通信もしくはN対1通信可能ですか?

ARN-60500シリーズ以降の無線通信ユニットでは1対N、N対1通信が可能となっています。
動作モードによって組み合わせが異なりますので、ホームページ内構成図資料 や、取扱説明書等をご確認ください。

Q7
アンテナケーブルを延長することは可能ですか?

可能です。但し、アンテナケーブルを延長することで電波が減衰され、通信距離が短くなります。
従って、通信距離によって必要な長さを選択する必要がありますので別途ご相談ください。
通信システム構築上は、無線ユニットと通信アンテナ間の距離は短く、通信線(信号線など)を延長する方法をご検討ください。
また、アンテナ延長ケーブルは以下の3種類となり、SMAコネクターで接続する形式となります。 (高周波のアンテナケーブルは、自作等の加工が出来ません。)
アンテナ延長ケーブル 1m・2m:1.5D-2V(SMA-P⇔SMA-J)
アンテナ延長ケーブル 5m:5D-FB(SMA-P⇔SMA-J)

Q8
天候によって通信に影響がありますか?

(強風)
強風によるアンテナの揺れなどがないよう、しっかりとアンテナ設置を行なっていれば、問題ありません。
(積雪)
アンテナに雪が積もるとアンテナ利得が下がり影響を受ける可能性が有ります。雪よけを施すなど積雪への注意が必要です。
(雨・雪・霧など)
5GHz以下の周波数を利用している無線機においては影響有りません。

Q9
ノイズについて注意する点はありますか?

一般的に製造機器などが発するノイズ(インバーターや電機溶接など)は電波的には 1GHzまでの周波数であるといわれています。
弊社製無線ユニットは2.4GHz帯の通信周波数帯を使用しているため、ほとんどの場合 影響を受けないものとお考えいただいて結構です。
(電波干渉を起こす原因としては、同じ通信周波数[2.4GHz帯]の電波を発生する機器類 [電機乾燥機:電子レンジの大型のもの、マグネトロン使用機器]がありますので、 可能であれば、事前にご確認ください。)

Q10
無線LANとはなんですか?

無線でデータの送受信をするLAN(ネットワーク)のことです。無線LANには様々な国際標準規格があり、現在、特に注目されている無線LAN規格は、 IEEE802.11b(2.4GHz帯、通信速度11Mbps)、IEEE802.11g(2.4GHz帯、通信速度54Mbps)、 IEEE802.11a(5GHz帯、通信速度54Mbps)に準拠したものです。

Q11
無線LANと混在させた通信システム構築可能ですか?

可能です。IEEE802.11b・802.11gは同じ2.4GHz電波帯域を使用しますが、異なる通信CHを設定することで混在したシステム構築が可能です。

Q12
すでに2.4GHz帯無線を使用した通信システムを導入しているのですが、
新たに追加してシステム構築を行なうことが可能ですか?

可能です。既設の2.4GHz帯通信周波数CHを避けて、異なる通信周波数CHにてシステムを構築することになります。

Q13
すでに2.4GHz帯無線通信システムを導入しているのですが、どの通信周波数CHを使用しているか不明な場合、確認する方法がありますか?

弊社製品、2.4GHz帯無線電波簡易環境チェッカー[SSスコープ ARN-7000]にて2.4GHz帯電波の観測、確認が可能ですので、既設で使用している通信周波数が不明な場合でも確認することが可能です。